トラキチラン [ランの仲間]
豊かな美しい針葉樹林で
別の地で7年前に撮影したことがある。薄暗い針葉樹林下に生える1株で,幽霊のような雰囲気をもっていた。この時,夢中で撮った写真はすべて不満足のものばかり。後で分かったことだが,デジタル一眼の不具合が原因だった。
今回はほぼ狙ったところにピントを合わせられた。最大の収穫は旬の素晴らしい個体群に出会えたことである。撮影しながら巧妙な花のつくりや美しさに感嘆。これだけ豊かな針葉樹林は久々である。
別の地で7年前に撮影したことがある。薄暗い針葉樹林下に生える1株で,幽霊のような雰囲気をもっていた。この時,夢中で撮った写真はすべて不満足のものばかり。後で分かったことだが,デジタル一眼の不具合が原因だった。
今回はほぼ狙ったところにピントを合わせられた。最大の収穫は旬の素晴らしい個体群に出会えたことである。撮影しながら巧妙な花のつくりや美しさに感嘆。これだけ豊かな針葉樹林は久々である。
トラキチラン(ラン科)Epipogium aphyllum 虎吉蘭
北海道・本州(東北地方~中部地方)に分布,針葉樹林下に稀に生える地生の菌従属栄養植物。絶滅危惧ⅠB類。
根茎は樹枝状によく分枝する。茎は高さ10-30㎝,肉質で疎らに鞘状葉があり,基部はやや太い。鞘状葉は膜質で,長さ6-10㎜。
花期は8-9月。花序はやや疎らに2-8個の花を着ける。苞は狭卵形,膜質,長さ6-10㎜。花は微褐色であるが,唇弁の内面や距の背線に紅紫色の点をしく。
萼片は披針形,長さ12-14㎜,側花弁は萼片と同形,わずかに短い。
唇弁は上側にある。唇弁は側花弁と同長で,3裂する。側裂片は小型で卵形,中裂片は背面が膨らみ,鈍頭。縦に4-6本の突起列があり,縁は細波状。距は楕円形で唇弁より少し短く,長さ6-8㎜。
和名は日本(日光太郎山)で最初に発見(1902年)した神山虎吉に由来する。命名者は牧野富太郎氏。(2022.8.24)
北海道・本州(東北地方~中部地方)に分布,針葉樹林下に稀に生える地生の菌従属栄養植物。絶滅危惧ⅠB類。
根茎は樹枝状によく分枝する。茎は高さ10-30㎝,肉質で疎らに鞘状葉があり,基部はやや太い。鞘状葉は膜質で,長さ6-10㎜。
花期は8-9月。花序はやや疎らに2-8個の花を着ける。苞は狭卵形,膜質,長さ6-10㎜。花は微褐色であるが,唇弁の内面や距の背線に紅紫色の点をしく。
萼片は披針形,長さ12-14㎜,側花弁は萼片と同形,わずかに短い。
唇弁は上側にある。唇弁は側花弁と同長で,3裂する。側裂片は小型で卵形,中裂片は背面が膨らみ,鈍頭。縦に4-6本の突起列があり,縁は細波状。距は楕円形で唇弁より少し短く,長さ6-8㎜。
和名は日本(日光太郎山)で最初に発見(1902年)した神山虎吉に由来する。命名者は牧野富太郎氏。(2022.8.24)
2022-09-07 06:00
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