SSブログ

オオミズトンボ [ランの仲間]

白い蜻蛉咲く
 サギソウを写した湿地の近くに本種が自生することを知り,2週間後に再び現地を訪れた。その地形からこの一帯は扇状地の一部と思われる。オミナエシが群生する乾いた草原の一部から伏流水が湧いて湿地を形成していた。
 絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている稀少種は個体数も少なく,ほとんどの花は見頃を過ぎて変色していた。幸運なことに残っていた2個体で十分楽しむことができた。感謝。
oomizutonbo.jpgoomizutonbo2.jpgoomizutonbo3.jpgoomizutonbo4.jpg
オオミズトンボ(ラン科)Habenaria linearifolia 大水蜻蛉 別名 サワトンボ
 本州(関東地方以北)に分布,主に冷温帯の日当たりの良い湿原に生える湿性の多年草。絶滅危惧ⅠB類(EN)。
 開花期の高さ40-60㎝。地中には塊根が発達する。葉は線形で,長さ10-20㎝,幅3-6㎜,茎の下部に数枚着く。

 花期は8-9月。花序あたり5-15個の花を着ける。背萼片と側花弁は白色,背萼片は長さ6-7㎜,唇弁は淡緑色で十字形,距は下垂して長さ2.5-4㎝。
 ミズトンボに似るが,本種は萼片と側花弁が白く,距が長くて先端が丸く膨らまず,唇弁の側裂片は下垂する。ミズトンボの茎の横断面が3角形だが,本種は円形になる,などの違いが見られる。(2022.8.21)



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。