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クルマバソウ

同定に迷う
 ヤエムグラ属Galium はアカネ属Rubia に似て,対生する本来の2枚の葉と2-8枚の葉と全く同形の托葉があり,4枚から多数の葉が輪生(偽輪生)しているように見える。数㎜の花はやや魅力に欠け,葉の枚数も変異があるので取っ付きにくい。撮影した個体はクルマムグラと思ったが,葉は6-8枚で,葉縁には毛を確認した。花冠はクルマムグラに似ていて,この同定には不安もあり課題としたい。本種をクルマバソウ属Asperula とする考え方もあり,非常に近縁であることは理解できる。
 この日,お目当てのタガソデソウが見つかり,気を良くして苦手な植物に挑戦した。

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クルマバソウ(アカネ科)Galium odoratum 車葉草
 北海道・本州に分布,山地の林中に生える多年草。地下茎は長く横に匍い,地上茎は直立して枝分かれせず,高さ20-30㎝,無毛。葉は6-10枚が輪生し,狭長楕円形または倒披針形で,長さ1.5-4㎝,幅3-13㎜,先は鋭く尖り,無柄で1本の中脈が目立ち,縁と裏面の脈上に上向きの剛毛がある。
 花期は5-7月。茎の先に2-3出集散花序を出し,4-12個の花を着ける。萼は小さく短毛が生える。漏斗形の花冠は4裂し,長さ5㎜,裂片は卵形で先は尖り,筒部は裂片よりやや長い。(2022.6.13)


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