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ヒメウツギ

星状毛は少ない
 ウツギ属Deutzia マルバウツギウツギに比べ,葉の感触は薄くて軟らかい。秩父地方では3種の中で花期が最も早く,ゴールデンウイークの頃となる。下方の葉には葉柄があってウツギに似ているが,葉裏の星状毛は少なくざらついた感触はない。
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ヒメウツギ(アジサイ科)Deutzia gracilis 姫空木
 本州(関東地方以西)・四国・九州に分布,山地の岩上に生える落葉低木。日本固有種。株立ちで高さ1.5mほどになる。若枝は淡緑色で無毛。
 葉は対生し,長さ4-8㎝,幅1.5-3㎝,長楕円状披針形で,先は長く尖り,基部は広い楔形~円形,葉縁には細かな鋸歯がある。葉質はやや薄く,表面には星状毛が散生,裏面には毛はない。葉柄は無毛で長さ3-7㎜。
 花期は4-5月。枝先に円錐花序を出し,白色の花をやや下向きに多数つける。花柄は無毛で,5花弁,ほぼ平開する。雄蕊は10個,花糸の両端には翼があり,上部はしだいに広がって先端は尖る。花柱は3-4個,花弁とほぼ同長。萼筒は半球形で径約2㎜,星状毛が散生する。エングラー分類体系ではユキノシタ科に分類される。
(2022.4.28)

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