SSブログ

カヤラン [ランの仲間]

湿気の高い谷間で
 2017-05-06に続く掲載となる。前回は古刹の低木に着生していたものだが,今回は沢沿いの大径木のものを写した。湿度が高く樹皮はコケで被われ,生育環境が適しているのか年々個体数は増加傾向だ。このほかにも着生している樹幹を数箇所で見かけた。
kayaran2.jpgkayaran3.jpg
カヤラン(ラン科)Thrixspermum japonicum 榧欄
 本州(岩手県以南)・四国・九州に分布,暖温帯の木の枝や岩に着生する多年草。気根は茎の中部以下から出て細長い。茎は細く,普通長さ3-7㎝,葉鞘に包まれる。葉は10-20個,2列に互生し,披針形で長さ2-4㎝,幅4-6㎜,鈍頭。花期は3-5月。花茎は側生し細く,中央に小型の1鱗片葉がある。苞は広卵形で開出し,長さ3㎜。淡黄色の花を2-6個着ける。萼片と側花弁は開出するが,上半は内曲し,長さ7-8㎜,狭長楕円形。側花弁は萼片より小さく,鈍頭。唇弁は浅く3裂し,側裂片は耳状に左右に突出し,中裂片は小さい。蕊柱は長さ1㎜。腹面の突出した部分と唇弁の基部は開節する。葯は広卵形。(2022.4.28)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。