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トウサワトラノオ

絶滅から絶滅危惧ⅠB類へ
 絶滅したと判断されていたものが,約50年ぶり(2006年)に自生が確認された。本種が分布していた地域で行われた圃場整備事業に関する生態系調査で発見されたという。その後,地元自治体及び保存会によって保全活動が行われている。個体数の多い保全地の存在によって,現在の環境省カテゴリは絶滅危惧ⅠB類(EN)。記録的な豪雨が多発する昨今,限られた自生地ゆえに絶滅の危惧が絶えずつきまとう。
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トウサワトラノオ(サクラソウ科)Lysimachia candida 唐沢虎の尾
 関東北部と愛知県に分布,湿地にごく希れに生える多年草。全体に無毛。茎はしばしば束生し,高さ20-40㎝,普通は分枝しないが,時に上方で少数の枝を分ける。葉は倒披針形またはへら状で,先は鈍く長さ2-4㎝,幅5-8㎜,基部は狭まって短い柄となる。花期は5月。枝先に総状花序を伸ばし,多数の白い花をつける。花冠は5裂し,裂片は倒披針形,長さ8-10㎜。サワトラノオに似るが,花はより大型で,花弁の先は尖る円い。葯は黄色淡紫色。萼片はより細くて線形(披針形で短い)。
※ 上記( )内はサワトラノオ
(2022.5.2)

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