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トウノウネコノメ [ネコノメソウの仲間]

地域限定の固有種
 本種は1999年に若林三千男氏・高橋弘氏によって新種記載された。(植物分類・地理「本州中部産ネコノメソウ属の一新種及び一新変種」)
 コガネネコノメソウChrysosplenium pilosum var. sphaerospermum に似ていて, 種小名には接頭語pseudo-」がつく。これには「偽りの」「種小名種に似た」という意がある。萼裂片から突出する雄蕊が特徴であるが,子房の位置にも違いが見られると報告には記されている。コガネネコノメソウよりもひとまわり小さい感じがした。
 この地を4年前に訪れたことがあり,花期を過ぎた本種を確認していた。この仲間の中では花期は早い。

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トウノウネコノメ(ユキノシタ科)Chrysosplenium pseudopilosum var. pseudopilosum 東濃猫の目
 東濃地方(岐阜県・愛知県)に分布,山地の谷沿いに生育する多年草。茎は高さ3-10㎝,白色の長軟毛がある。根生葉は扇形~円形,長さ5-8㎜,円い鋸歯があり,葉柄は長さ9-15㎜。茎葉は対生。
 花期は3-4月。花の径は約3.5㎜。萼は黄緑色~鮮黄色で無毛,4枚の萼裂片は直立して先端は切形。雄蕊(6-8個)は萼より長く,萼から突き出る。葯は黄色。(2022.4.5)

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