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イワヒバ [シダの仲間]

紀伊上臈杜鵑が生える谷で
 乾燥にも強く古くから園芸用に栽培されてきた。根の塊にウチョウランなどを着生させて栽培することもある。秩父地方ではイワマツと呼ばれ,岩場など随所に生えていたが,着生ランとともに園芸目的で取り尽くされた。
 キイジョウロウホトトギスを堪能して車に戻る道沿いで撮影したが,多湿な環境で乾いて葉を巻き込むような個体は皆無だ。見慣れてきた光景なので写すこともなかったが,久々に見る大岩壁の群落に圧倒されて思わずシャッターを切った。自生地保存の観点から掲載する写真はアップのアングルのみにとどめた。
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イワヒバ(イワヒバ科)Selaginella tamariscina 岩檜葉 別名 イワマツ(岩松)
 北海道~沖縄に分布,山地のやや湿った岩上や岩壁に生え,乾燥にも強い常緑性シダ。担根体や根が絡まって,ときに20㎝に達する仮幹を形成,頂端に一平面に分岐する葉身状の枝を何十枚も放射状につける。この分枝は斜上して,2-3回羽状に分岐し,卵形または長卵形,鋭頭,多くは長さ10-20㎝,乾くと内側に巻き込み,乾性的性質を持つ。葉身状の分枝の軸は葉とともに幅2-3㎜,密に葉をつける。腹葉は卵形で左右非相称,鋭尖頭,基部上面は円く,中肋は下面で明瞭,辺縁は微鋸歯縁,先端には毛状の突起がある。胞子嚢穂は小枝に1個頂生。 (2020.10.20)

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