SSブログ

トキワシダ [シダの仲間]

岩壁に群生
 マイフィールドの花巡りでは見頃を迎えた良い被写体に出会えない。そのため,シカの食害を受けることが少ないシダ植物が写す対象になりやすい。シダ植物にも胞子が成熟する時期があるので,正確な同定をするためには観察時期は重要となる。胞子は,すでにとび出した後であるが葉の様子などで同定した。トキワシダの群生する岩壁(写真上)にはシシランも点在している。
 ※ 写真は上から上・中・下
tokiwashida.jpgtokiwashida2.jpgtokiwashida3.jpg
トキワシダ(チャセンシダ科)Asplenium yoshinagae 
 本州(栃木県中西部~紀伊半島中南部)・四国(香川県を除く)・九州(本土,屋久島)に分布,山地林下の薄暗く空中湿度の高い場所に生える常緑性シダ。コケに覆われた岩壁から垂下する。根茎は短く,斜上~直立し,黒褐色~黒色の鱗片が密生する。葉柄は1.5㎝,暗緑色~褐色で光沢はなく,基部に鱗片が密生する。葉身は1回羽状の披針形,長さは20-30(40)㎝で鋭尖頭である。羽片は10-20対あり,短柄のある歪んだ菱形で羽状に深裂し,基部前面はくさび形になり,裂片には鈍鋸歯がある。葉質は厚いが,かたくなく,深緑色,無毛。胞子嚢群(写真下)は中肋に沿って2列に長く斜上してつく。
 話目は常磐羊歯で,常緑のため冬でも緑色が際立って見えることを表す。 (2020.9.11)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。