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ヤマジノホトトギス

彼岸の入り
 秩父唯一の単独峰を久しぶりに訪れた。シカの食害が少ない山なので,秋の花に期待して中腹の杣道をのんびり歩いた。この山には図鑑の記述どおりのヤマジノホトトギス(写真上)が多いが,じっくり観察すると花被片の斑点には色々なもの(写真中)もあった。
 そこで,4年前のホトトギス属Tricyrtis (写真下)を思い出した。花被片にある紫斑点が大きく,白い花被片を埋め尽くしたもので未同定になっていた。「花被片の斑点の濃さには変異があり,白花もある」ことを知り,今回ヤマジノホトトギスとして掲載した。この写真下の撮影地は,荒川を挟んで対岸に位置する低山にある。

 ※写真は上から上・中・下
yamajinohototogisu.jpgyamajinohototogisu2.jpgyamajinohototogisu3.jpg
ヤマジノホトトギス(ユリ科)Tricyrtis affinis 山路の杜鵑草
北海道西南部~九州に分布,山野に生える多年草。茎は高さ30-60㎝,斜め下向きの毛がある。葉は長さ8-18㎝で卵状長楕円形~狭楕円形,先は急に尖り,疎らに毛がある。花期は8-10月。花は茎頂や葉腋に1-3個つく。花柄に毛が多く,花は長さ約2㎝,花被片は白色で紅紫色~暗紫色の斑点がある。花被片は平開するが反りかえらない。花糸と花柱に紫色の斑点はない。 (写真上・中:2020.9.17 下:2016.9.14)

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