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ナンブイヌナズナ

超塩基性岩に生える固有種
 6月19日から県をまたいだ移動が全面的に解除された。緊急事態宣言(4月7日)以来,久しぶりに秩父盆地を脱出,天候の安定している北東北を訪れた。
 高山に生えるイヌナズナ属Draba では唯一黄花をつける。2020-3-21に掲載した低地に生える越年草・イヌナズナとは別系統といわれている。蛇紋岩の隙間に根を張り,見事な大株を形成していた。目の覚めるような黄色で,肉眼では蛍光色を思わせる色である。写真でその色を忠実に再現することは難しい。
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ナンブイヌナズナ(アブラナ科)Draba japonica 南部犬薺
 北海道(夕張岳・日高山系),本州北部(早池峰山)に分布,高山帯の蛇紋岩地に生える多年草。全草に星状毛がある。茎は下部から枝を分け,高さ5-10㎝になる。葉は広い倒披針形,先は鋭形,全縁または鋸歯縁,長さ4-15㎜,幅2-6㎜。花期は6-8月。萼片は楕円形で,先は鈍形,花弁より短い。黄色の花弁は,広倒卵形で先は凹形,長さ4.5-5㎜。 (2020.6.21)

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