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トチナイソウ [サクラソウの仲間]

一際目立つ白さ
 拙ブログの「サクラソウの仲間」は主にサクラソウ属 Primula を扱っている。しかし,特に見たいものは他属であっても同科であれば「仲間」としている。個人の主観と身勝手な仲間分けなのでご了解いただきたい。トチナイソウ属Androsace の本品種はまさにこれに該当,10年来の念願をようやく叶えられた。この日は夏至,部分日食などと重なり,特別な日となった。
 地球全体では千島・樺太・アラスカ・カナダ北部・朝鮮北部・中国北部・シベリア・ヨーロッパ東部など,分布域は広い。日本では絶滅危惧ⅠB類に指定され,分布が限られる。草丈は5㎝に足らず,花径も1㎝未満という極小の花にもかかわらず,存在感は際立っている。
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トチナイソウ(サクラソウ科)Androsace chamaejasme subsp. capitata 栃内草 別名:チシマコザクラ
 本州(早池峰山)・北海道,分布,乾いた岩場に生える小さな多年草。葉は淡黄緑色でやや厚く,倒披針形または狭倒卵形で,長さ5-12㎜,幅2-5㎜,先は鈍いかやや尖り下部はしだいに狭まる。全縁で白色の長毛がまばらに生える。群生する葉の間から1本の花茎を伸ばす。花茎の高さは3-4㎝,白色の長毛がやや密に生え,先に2-4個の花をつける。花期は6-7月,花冠は高杯形で,先は広く開き,径5-7㎜,筒は短く,2-3㎜。和名は,千島で初めて発見した栃内壬五郎氏への献名。 (2020.6.21)

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