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カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシの自生地で思う
 イヌヤマハッカIsodon umbrosus の仲間は,花の長さや葉形に変化が多く,多くの変種がある。その中でも特徴的な葉の本種は見分けやすい。尻尾を出した亀のような葉の形が和名の由来といわれている。群生することもあるが,この場所では数株のみとなった。

 撮影地には土壌中のミミズなどを探したイノシシの痕跡が至るところで見られた。先日の大きなニュースとなった豚コレラの現場からそう遠くない。定年退職後,狩猟免許を取得した友人はボランティアでイノシシの捕獲に奔走している。イノシシの血液検査を行うための捕獲という。生態系を攪乱してきた人間への自然界からの逆襲とも思える現象があちこちで起こっている。
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カメバヒキオコシ(シソ科)Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba 亀葉引起し
 本州(東北地方南部・関東地方北部と中部地方東北部)に分布,山地の木陰に生える多年草。茎は下向きの短毛があり,高さ60-90㎝。葉は対生し,柄があり,長さ5-10㎝,幅4-9㎝の卵円形で,鋭い鋸歯がある。葉の先端は3裂し,中央の裂片は尾状に長く伸びる。花期は9-10月,枝先の花穂に青紫色の唇形花を多数つける。花冠の長さは9-11㎜。(2019.9.30)

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