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マツバウンラン

休耕田の大群落
 はじめてこの植物に気づいたのは2013年,近くの公園にある数株を名前も分からず撮影した。その後2016年,大きな群落を琵琶湖北西部の田園で見かけて種名を知った。今回は,それをしのぐ群落を再び地元で見つけた。撮影地は数年間休耕している乾いた水田跡,数箇所にある休耕田の一画だけは純群落の様相である。
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マツバウンラン(オオバコ科)Nuttallanthus canadensis 松葉海蘭
 北アメリカ原産でアジアや南アメリカの温帯に帰化している越年生草本。茎は細く,基部で分岐して高さ50㎝ほどになり,基部から走出枝を伸ばして分株をつくる。葉は線形で,はじめはロゼット状に重なるが,後には互生する。春から初夏にかけて,径約1㎝の紫色の仮面状花を穂状に着ける。1941年に京都市伏見区の向島ではじめて採集された。現在では北関東,北陸地方以西で普通に見られるようになった。道路や芝生に群生して観賞用花卉の趣もあるが,ゴルフ場などに発生して問題になることがある。クロンキストやエングラー分類体系ではゴマノハグサ科に分類されている。(2019.5.7)
【参考文献等】
清水矩宏 他 2011 日本帰化植物写真図鑑  全国農村教育協会
米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info

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