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ウメウツギ

グッドタイミング
 分布が限られる希少種を久しぶりに紹介できる。環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(VU),埼玉県では絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている落葉低木で,石灰岩地に多いといわれる。過去に武甲山で見たことがあるが,今となっては難しい。以前から把握していたこの自生地ではなかなか花期に巡り会えなかった。昨年4月末では,すでに花期を終えていた。この自生地は石灰岩ではなくチャートからなる岩場で,杣道から目の高さで観察することができる。写真下は武甲山資料館で行われるチチブイワザクラ一般公開と同時に展示されていたものを撮影した。

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ウメウツギ(アジサイ科)Deutzia uniflora 梅空木
 本州(関東地方西部及び静岡県・山梨県)に分布,山地の岩場にまれに自生する落葉低木。樹高は約1mになり,よく分枝する。今年枝は紅褐色で,柄のある星状毛がある。髄は中空。葉は対生,前年枝の上方にある節の側芽につき,長さ4-6㎝,幅1.5-2㎝の長楕円形ー狭卵形,芒状の鋸歯がある。葉の両面には星状毛が散生する。花期は4-6月,前年枝の葉腋から下向きに1-3花つける。花弁は5個,長さ1.2-1.7㎝で平開しない。エングラー分類体系ではユキノシタ科に分類されている。(写真上・中2019.5.5 写真下2017.4.26)

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