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セリバヒエンソウ

強い毒性と繁殖力
 はじめて秩父地方で見かけたのは約10年前,河岸段丘上にある路傍の草原を被っていた。奇妙な花の形に惹かれたが,群生するさまからすぐに帰化植物と分かった。近年は,里山の沢沿いで群生しているのをよく見かけるようになった。属名Delphinium(オオバヒエンソウ属)の語源はギリシャ語のDelphis で,蕾のようすがイルカに似ていることによる。
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セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)Delphinium anthriscifolium 芹葉飛燕草
 中国原産の帰化植物で越年草。茎は直立し,上部で分岐しし,高さ15-40㎝になる。葉は3全裂する複葉,小葉はさらに羽状に深裂する。花期には根出葉はない。春に茎の先に総状花序を出し,2-5花つける。花は長さ1-2㎝,萼片は5個で花弁状となり,長い筒状の距がある。花後,2-3個に分かれた袋状の果実となり,熟すと中にある黒い種子をはじき飛ばす。明治時代に渡来し,東京駒場の旧帝大農学部跡に多く見られたという記録があり,現在も東京周辺に多く,郊外の草原や林間の陽地に生える。(2019.5.1)

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