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オニクラマゴケ [デジタル化]

過去の屋久島23
 コケという名のつくシダを取り上げる。この仲間には担保体(イワヒバ科やミズニラ科にみられる構造で,茎と根の中間部にあたり,根にも茎にも似たもの)という特殊な構造がみられる。
onikuramagoke.jpg
オニクラマゴケ(イワヒバ科)Selaginella doederleinii
 伊豆諸島・高知県・鹿児島県島嶼から沖縄県に分布,山地や林縁の林床に生育し,質のやや硬い常緑草本。茎は基部で匍匐して数回分岐し,やがて斜上,太さが径0.5㎜に達する担根体で浮き上がるように支えられ,長さ35㎝,径2㎜に達し,葉とともに幅5-10㎜,側枝は数回分枝して扇状に広がる。葉は二形,主軸ではやや疎らに,小枝では密につき,緑色から深緑色。腹葉は開出してつき,長さ4㎜,幅2㎜くらい。背葉は広披針形,鋭頭~鋭尖頭,辺縁に突起があり,長さ1.2-1.7㎜。胞子嚢群は小枝に1-2個頂生し,四角柱状,長さ0.5-3㎝。(1982.8.6)

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