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タマシダ [デジタル化]

過去の屋久島16
 シダ植物は陰湿な場所に生育するイメージであるが,本種は人間の生活場所近くで見かけることが多い。観葉植物として園芸店に出回るツディやネフロレピスなどは本種の近縁種で,アメリカ大陸熱帯地方原産のシダといわれている。
tamashida.jpg
タマシダ(タマシダ科)Nephrolepis cordifolia
 伊豆諸島(大島,新島,三宅島,八丈島,八丈島)・本州(房総半島~紀伊半島、広島県~山口県,淡路島)・四国(香川県を除く)・九州(本土、五島列島,天草諸島,甑島列島,種子島,屋久島,口之永良部島,奄美諸島,沖永良部島,与論島)・沖縄(沖縄諸島,久米島,宮古島,多良間島,与那国島)・小笠原諸島(父島)に分布,暖地ほど多く暖帯~亜熱帯の海岸や海岸付近の林縁など,陽の当たる場所に群生し,樹幹や岩上に這い上がって垂下する。乾燥に強い常緑のシダ。
 根茎は鱗片を密生し、短くて直立または斜上して葉を叢生する。やや太めの根と走出枝を多数つけ、走出枝の先に丸い不定芽をつける。この球状の不定芽は貯水用と考えられて,その形から和名・玉羊歯となった。葉柄はわら色で細い鱗片をつける。葉身は単羽状の線状披針形で,中間部はほぼ平行だが先端部と基部は狭まる。大きいものでは長さ80㎝,幅6㎝に達する。前述のツディなどは球状の不定芽をつけないという。 (1984.8.4)

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