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ユノミネシダ [デジタル化]

過去の屋久島15
 これまで紹介してきたシダは,多湿で薄暗い環境を好むものが多かった。今回はこれとは異なる環境に生育するシダを取り上げる。周囲が開けた場所に生育すろシダで,これは林道沿いで撮影した。
yunomineshida.jpg
ユノミネシダ(コバノイシカグマ科)Histiopteris incisa 
 伊豆諸島(三宅島,八丈島)・本州(伊豆半島,紀伊半島)・九州(本土南部,種子島,屋久島,口之永良部島,中之島,奄美大島)・沖縄(沖縄本島,西表島,魚釣島)・小笠原諸島(父島,母島,南硫黄島)に分布,山地の陽の当たる斜面,特に崩落した土砂が堆積した場所でよく見かける。
 根茎はやや太く,径約1㎝、細い鱗片がある。葉柄は硬くて暗紫色で光沢がある。葉身は三角状卵形で、先端の分裂組織が長く継続するために葉は伸び続けて2mに達するものもあり、2回羽状複葉~3(4)回羽状複生(複生:切れ込みが独立した葉状になること),表面は鮮緑色で裏面は灰白色,裂片の縁は裏面に巻く。最下の1対の小羽片はあまり発達せず,托葉状になる。
(1984.8.5)

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