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謹賀新年 [あいさつ]

 ブログ開始から2度目の正月を迎えます。本年もよろしくお願いいたします。
 平成30年の十干・十二支は「戊戌」。「つちのえいぬ」または「ぼじゅつ」と読むようです。十干の戊は陽の土を表し、植物の生長が絶頂期の状態にあるといわれ、「茂」に通じているようです。一方の十二支の戌も陽の土を示しているようですが、こちらは逆に草木が枯れる状態にあるといわれています。「戊戌」を一言で表すと「比和」という関係にあるという。比和とは、「土」という同じ気が重なるため、良いことはより良く、悪いことはより悪くなる、という説明がありました。植物に例えるならば、生長した草木が枯れて土に戻るという循環・再生を意味するようですが、なかなか理解しがたいことです。
 十干十二支から考えると、2018年は大きな変化が起こる年と予想されています。国の内外を問わず、なかなか解決しない懸案事項や不安定な要素が多岐にわたり、誰が考えても先行きが不安になります。年老いた者として、若い世代が希望の持てる年、そして災いの少ない年であって欲しいと願うばかりです。
 昨年同様、十二支に因む植物を取りあげてみました。花言葉は「あなたのために役立ちたい」
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イヌタデ(タデ科)Persicaria longiseta 犬蓼 別名:アカノマンマ(アカマンマ)
 北海道~沖縄に広く分布、道端や原野に多い1年草。茎の下部は地をはって分枝し、上部は直立して高さ20-50㎝、多少赤みを帯びる。托葉鞘は筒状で縁毛は長い。葉は広披針形~披針形、先は鋭形。花期は6-10月、総状花序は密で、穂状となる。和名の由来は、葉に辛味がなくて役に立たないことによる。別名は、子どもの草遊び「ままごと」で赤飯に見立てたことが由来である。別名の方がなじみ深いかもしれない。植物名の「イヌ」は、人間生活に有用な植物に似ているが、多くは有用ではないことから命名されているようだ。何とも気の毒なことだが、慣れ親しんできた名前はなかなか捨てきれない。見方を変えると、先人の自然に対する造詣の深さに驚かれる。ことわざ「蓼食う虫も好き好き」に登場する「蓼」はヤナギタデ(柳蓼)といわれ、草全体に辛味がある。主に鮎料理に用いられてきたようだ。
 役に立たないイヌタデだが花の色は濃く、群生する花には見応えがある。梅林などの果樹林でも群生しているのを見かける。写真は、武甲山麓の休耕田で6年前に撮影したものである。 (2012.9.29)

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