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イワシャジン

ホウオウシャジンの基本種
 南精進ヶ滝(標高1500m)を過ぎて五色の滝(標高2150m)までは急登の連続、一向に標高を稼げない。苦痛極まりないこの間、ほっと一息つける花園があった。登山道脇の絶壁にイワシャジン、オオビランジミヤマウラボシなどが着生し、英気を養うことができた。イワシャジンは標高2800m前後に分布するホウオウシャジンの基本種と考えられている。違いが分かるように撮ってみたが、この写真からは厳しい。両者の大きな違いは萼片にある鋸歯の多少にあるといわれている。イワシャジンの鋸歯数をルーペで確認すると、ホウオウシャジよりも多い。見た目には、イワシャジンにつく花の数は圧倒的に少ない。
iwasyajin.jpg
イワシャジン(キキョウ科)Adenophora takedae 岩沙参
 本州(中部地方東南部・関東地方西部)に分布、山地の湿気の多い岩地にはえる多年草。根茎はやや太く、茎は細く、長さ30-70㎝で垂れ下がる。茎葉は互生し、5-15㎜の柄があり、披針形または広線形で長さ7-15㎝。花期は9-10月、花は数個から10個の総状花序につく。花柄は細く、長さ2-5㎝、萼裂片は線形で長さ5-8㎜、縁にまばらな小歯があり、小歯の先は腺状になる。花柱は花冠から突き出ない。 (2018.8.19)

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