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アツモリソウ [ランの仲間]

激減する自生地
 この花を見るのは3回目。過去にはクマガイソウとの比較で2017-05-17で掲載した。別の花を目的としていたが、近くを通ったので立ち寄った。自生地では保護活動している方から貴重な話を伺った。自生地の昔の状態やこれまでの維持管理、鹿の食害等,説得力のあることばかりである。
atsumorisou.jpg
アツモリソウ(ラン科)Cypripedium macranthos var. speciosum 敦盛草
 北海道、本州(中部以北)に分布、山地の草原か疎林下にはえる地生の多年草。茎は高さ20-40㎝、葉とともに有毛。葉は互生し、長楕円形、長さ8-20㎝、幅5-8㎝。5-7月、茎頂に球形で径3-5㎝の花を1個つける。唇弁は大きな袋状。花の色はふつう淡紅色~紅紫色であるが、白色または淡黄色のものもある。今回は最も色が濃いものを撮影することができた。
 なお、この種は変異に富み、礼文島特産のレブンアツモリソウC. macranthos var. rebunense はアツモリソウに似るが花は淡黄色、側花弁は広卵円形で先は短くとがるなどの違いがあるという。また、本州中部の亜高山帯草原に産するホテイアツモリソウvar. hotei-atsumorianum は花が紅紫色でアツモリソウより濃く、唇弁の形はやや丸いという。いずれも環境変化や盗掘等で自生地は激減、管理されている自生地が多い。この撮影地も同様である。(2018.6.8)

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