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クマガイソウ [ランの仲間]

ランの保護地で一休み
 自宅からハコネシロカネソウのある地域を目指すには、地図上を南下して4つの山塊にある3つのトンネルと1つの峠を通過しなければならない。単なる往復では飽きるので中間地点で寄り道をする。
kumagaisou.jpgkumagaisou2.jpgatsumorisou2015.jpg
クマガイソウ(ラン科)Cypripedium japonicum 熊谷草
 北海道(南部)~九州に分布、山地樹林下、特に杉林、竹林に群落する。近年は園芸採取と里山の放棄などで急速に減少、絶滅危惧Ⅱ類VUに指定されている。各地の群生地が話題にあがるが、ほとんどは大切に保護された自生地である。この場所も個人が保護していたものを自治体や地域が一体となって引き継いで保護育成に努めている。群生地は金属製の柵で囲われ、入口は公開期を除くと施錠されている。
 茎は高さ20-40㎝、扇円形の2枚の葉(径10-20㎝)から茎を伸ばして花をつける。花は淡黄緑色の花被片5枚、紅紫色の脈のある袋状の唇弁の取合せからなる。
 和名の熊谷草は、ふらんだ唇弁を武者(熊谷直実)の背負った母衣に見立てている。同属のアツモリソウは平敦盛の母衣に因んでいる。花の雰囲気は両者の性格も関連づけているようだ。両種とも園芸の対象で野生のものを見ることは難しい。参考に2年前に観察したアツモリソウを掲載する。この個体は広い草原で静かに咲いていた。盗掘されないことを願うばかりである。(2017.5.11)









アツモリソウ (2015.5.31 撮影)


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