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ハコネシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

シロカネソウ探訪
 今年2つめのシロカネソウ属。4~5月に見頃になるので計画していたが、有名な観光地なので少しでも人出の少ない時期を狙って訪れた。

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ハコネシロカネソウ(キンポウゲ科)Dichocarpum hakonense 箱根白金草
 本州(神奈川県、静岡県)の温帯~暖帯で、箱根を冠した和名のとおり、この周辺の限られた地域に分布。準絶滅危惧NTに指定されている。今回確認した場所は苔むすような環境で、比較的湿り気のある林内や林縁に生えると思われる。アズマシロカネソウのような水辺ではない。愛知県、岐阜県の非常に限られた地域でも分布するという情報もある。
 この仲間の特徴として、白い花弁状の部分は萼、花弁は黄橙色の部分(密を分泌)である。3出複葉の先に小さなな花(径は1㎝未満)をつける。高さ10~20㎝で全体に無毛。花弁状の萼を図鑑などでは白と解説しているが、背面の紫褐色の条が透けて見え、たとえようのない繊細な色である。以前、ツルシロカネソウを観察したことがあるが、長い匍枝を出さないこと、葉の表面が平べったいことなどで区別する。
 国際的な観光地であるため外国からの観光客も多い。しかし、ハコネシロカネソウを探しながら歩いた午前中、すれ違った人はたったの2人。そんなひっそりとした場所に群生していた。(2017.5.12)

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