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シハイスミレ [スミレの仲間]

花巡りの指標
 特に桜の花見をすることはないが、ソメイヨシノの開花や散りはじめは気にしている。自宅周辺のソメイヨシノが見ごろになると、このスミレを観察することにしている。過去2回の観察日は2017年4月13日、2016年4月6日と記録、これをもとにして、いつもの場所に出かけた。予想は的中、まさにグッドタイミング。今年は異常なほど季節の進みが早く、この先が心配になる。
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シハイスミレ(スミレ科) Viola violacea var. violacea 紫背菫
 本州、四国、九州に分布、丘陵地や山地にはえる。主に西日本を代表するスミレといわれている。水はけのよい環境を好む。 「紫背」のとおり、葉の裏面は紫を帯びている(写真中・下)。土壌流失により根が露出している写真中から、地下茎が短いスミレであることが分かる。草丈は3-8㎝、葉は長さ2-5㎝。写真の葉はいずれも濃緑色で光沢があるが、中には光沢のないものもある。葉を垂直に広げるマキノスミレに比べて、本種の葉は斜上する傾向にある。
 写真のシハイスミレは丘陵のハイキング道脇に自生していた。今回驚いたことに、このハイキング道を拡幅して森林伐採用の重機が入っている。ハイキング道には重機のクローラ跡がいたるところで見られ、土壌が露出している。限られた自生地に追い打ちをかけるような事態である。見栄えのする個体は写真の3個体位で、ほとんどは花1輪のものばかりだ。元通りになるには数年を要すると思われる。
 (2018.3.30)

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