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ヤマエンゴサク

陽光に映えるスプリング・エフェメラル
 自宅近くに桜並木がある。27日朝には開花していなかったソメイヨシノが、28日夕刻には五分咲きになっている。数日で満開に達する勢いだ。名残の白梅、見ごろの白木蓮など、木々の花が一斉に咲く様相は北国の春を思わせる。「春に三日の晴れなし」とは、ほど遠い季節感だ。農業に携わる方々は、心中穏やかでいられないだろう。
 今回は、春の陽光を浴びた花を少し露出オーバー気味に表現してみた。
yamaengosaku.jpgyamaengosaku2.jpg
ヤマエンゴサク(ケシ科) Corydalis lineariloba 山延胡索
 本州~九州に分布、山中の樹林地にはえる多年草。キケマン属Corydalis エンゴサクの仲間はよく似ているが、気候帯や積雪量によって分布を分けている。埼玉県では本種とジロボウエンゴサクが分布、両種を花期に見分けるには苞葉の形態を注視する。露出オーバー気味の写真でも欠刻した苞葉が確認できる。ジロボウエンゴサクの苞葉は欠刻せずに全縁である。花の色は青紫~紅紫色、濃淡の差もある。
 戦国時代の城跡にある明るいコナラ林で撮影した。渓流を挟んだ対岸には、推定樹齢約150年のエドヒガンが満開をむかえていた。
(2018.3.27)

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