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オオユリワサビ?

雪国の春
 足早にコシノコバイモの自生地に向かう途中、様子の違うワサビ属の花が気になった。証拠として撮影し、帰宅して調べることにした。確固たる自信はないが、上記に表示した名前と思われるのだが・・・
ooyuriwasabi.jpg

オオユリワサビ(アブラナ科)Eutrema okinosimense 大百合山葵
 気になる理由がいくつかあった。最初はユリワサビと思ったが、葉の大きさや形が違う。茎は長く伸びながら斜上する。斜面のある一角を被うように生えている。葉はワサビに似るが表面の光沢はなく、茎は直立していない。清流が流れるような所でなく、山の斜面で近くに水流はない。
 図鑑では、ワサビ属は「日本に2種ある」と記載。それでは帰化植物かと思ったが、該当するものはない。ましてや帰化植物が繁茂するような場所ではない。そこでYlistで調べるとオオユリワサビという種があることを知った。さらに調べていくと興味深い事実があることが分かった。
 福岡県の沖ノ島で最初に発見されたが、その後は沖ノ島でも確認できず、絶滅が心配されていたという。その後の調査研究で、日本海側を中心として各地に分布していることなどが分かってきた。
 これだけで、オオユリワサビとするのは早合点で、「?」をつけることにした。改めて調べる価値はあるが、自生地までは遠い。(2017.4.5)
【参考文献】  佐竹義輔他編『日本の野生植物』(1982)平凡社
        
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info 
        日本のレッドデータ検索システム
 


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