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イヌザクラ

試験管ブラシのような花序
 自生するサクラの仲間(サクラ類)をいくつかの仲間(亜属)に分類する,という考え方がある。多くの種はサクラ亜属(Subgenus Cerasus)に属し,ヤマザクラ,エドヒガン,カスミザクラ,マメザクラ,ヒカンザクラなどが一例である。ところが中には変わった仲間(亜属)もある。その代表的なものがウワミズザクラ亜属(Subgenus Padus)であろう。花は穂状の総状花序で,慣れないとサクラと気づかないこともある。この仲間は日本では4種,秩父盆地では2種(ウワミズザクラ,イヌザクラ)が分布する。4月下旬から5月上旬にかけて花期を迎え,落葉広葉樹林の新緑に白い花穂が映えて大変美しい。これまでウワミズザクラばかりが目立っていたが,1本見つけると次々に見つかるものだ。自宅から3㎞圏内にイヌザクラ5株を確認した。花序下部に葉があるかないかで両種を区別できる。
 
写真は上から順にA →E  A~D:イヌザクラ E:ウワミズザクラ
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