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ツクモグサ

天候に恵まれた花巡り
 よく開いたツクモグサを愛でるために2年ぶりに八ヶ岳を登った。開いた花に出会うには晴れた日で,ある程度の太陽高度が必要となる。八ヶ岳の稜線から西側に分布しているので,早朝では日陰になりやすい。また,晴れていても気温が低すぎると十分に開かないこともある。
 週間天気予報では5日は登山に好適な日として表示されていた。ところが前日になると寒気の影響で雷雨に,6日は好天の予報に変わった。八ヶ岳の稜線で雷になれば逃れる場所はなく,自らが避雷針になるようなものだ。7日以降は低気圧が近づき,より厳しい天候になることは明らかだ。思案のあげく,稜線にある山小屋まで行き,そこで天候判断して5日6日のどちらかに自生地に向かうこととした。
 5日10時前,硫黄岳(2760m)到着。曇天で無風,北アルプスや御嶽山まで見渡せ,下界には諏訪湖を確認できる。付近にある山小屋で早い昼食をとりながら天気の移り変わりを見ていた。1時間ほど過ぎても雲の発生はなく,むしろ好天の気配を感じた。「ここのところ天気予報が当てにならない」と山小屋の主は嘆いていた。アドバイスを受けて,余分な装備を山小屋に置いて自生地へ向かった。横岳(2829m)頂上でも微風,上空はすっかり快晴となり,南方には南アルプスから富士山、東眼下には川上村の高原野菜畑、その遠方には秩父山系の甲武信ヶ岳や両神山までが見渡せた。午後の時間帯,数箇所ある自生地を訪れる登山者はわずか,まさに独り占め状態であった。稜線散歩を数時間堪能して山小屋に戻った。消灯後,天気は急変,雷鳴と風雨でなかなか眠りに就けなかった。
 目が覚めると夜半の天気はすっかり落ち着き,神々しい日の出を拝することができた。3時間ほどで桜平登山口へ下山し,猛暑の下界に無事帰還した。
 気象庁は7日,「関東甲信(他に東海,北陸,東北南部も)が梅雨入りしたとみられる」と発表した。感謝以外の何ものでもない。
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