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ウラベニダイモンジソウ

多様な変異
 学名を読み解くと変種名 alpina は高山性,品種名 rubrifolia は赤い葉,でミヤマダイモンジソウの1品種ということになる。図鑑には「地理的だけでなく,垂直的にも海岸から高山のいたる広い範囲に分布」とあり,ミヤマダイモンジソウやウラベニダイモンジソウについての解説はない。一般にダイモンジソウの葉は有毛でミヤマダイモンジソウの葉は無毛であるが,図鑑では区別しないのだろう。
 撮影地には普通の葉の個体も生えているのでウラベニは蛇紋岩地特有のものとは思えない。秩父地方の石灰岩地でもウラベニダイモンジソウが自生している。
urabenidaimonjisou.jpgurabenidaimonjisou2.jpg
ウラベニダイモンジソウ(ユキノシタ科)Saxifraga fortunei var. alpina f. rubrifolia 裏紅大文字草
 北海道~九州に分布,岩上に生える多年草。根茎は短く葉を束生する。葉柄は長さ5-20㎝。葉身は腎円形で,長さ3-15㎝,幅4-20㎝。葉の基部は心形または楔形,5-17浅裂する。
 花期は7-10月。花茎の高さ5-40㎝。
 図鑑には下記のような注目すべき解説がある。
 本種は地理的だけでなく,垂直的にも海岸から高山のいたる広い範囲に分布している。他方,変異の幅もたいへん広く,特に葉の形,大きさ,切れ込みの程度の差などに基づいて,ミヤマダイモンジソウ,アカバナダイモンジソウ,ハマダイモンジソウなど多数の型が区別された。(2023.7.7)


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