アヤメ
アヤメが生える草原で憂う
山地の草原などで見られるが,今ではそのような環境は食害によって壊滅状態にある。大群落ではないが久し振りに防護柵のない草原(写真上・中)で撮影した。写真下は,ここから700mほど標高を上げたところでちょうど10年前に写したものである。写真下の自生地はほぼ消滅した。近年,数頭のニホンカモシカが棲み着き,花の少ない草地に変わった。定住性があり,しかも特別天然記念物に指定されている動物のため,現状では手の施しようがない。これが国立公園の現状である。
※ 写真は上から順に上,中,下
山地の草原などで見られるが,今ではそのような環境は食害によって壊滅状態にある。大群落ではないが久し振りに防護柵のない草原(写真上・中)で撮影した。写真下は,ここから700mほど標高を上げたところでちょうど10年前に写したものである。写真下の自生地はほぼ消滅した。近年,数頭のニホンカモシカが棲み着き,花の少ない草地に変わった。定住性があり,しかも特別天然記念物に指定されている動物のため,現状では手の施しようがない。これが国立公園の現状である。
※ 写真は上から順に上,中,下
アヤメ(アヤメ科)Iris sanguinea 菖蒲,文目,綾目
北海道~九州に分布,山地のやや乾いた草原に生える多年草。根茎は褐色の繊維に被われる。葉は長さ30-50㎝,幅5-10㎜,中脈はあるが目立たない。
花期は5-7月。高さ30-60㎝の花茎に2-3個の花を着ける。花は紫色で,径8㎝内外,外花被片の拡大部は広倒卵形で平開し,爪部は黄色地に紫色の細脈があるのが特徴である。内花被片は楕円状倒披針形,長さ約4㎝で直立する。花柱分枝の先は2裂し,裂片に歯牙がある。葯は暗紫色。果実は蒴果,長楕円形で長さ約4㎝。
和名の由来は外花被片の基部に綾になった目があることに因る。(上,中:2023.6.18 下:2013.7.12)
北海道~九州に分布,山地のやや乾いた草原に生える多年草。根茎は褐色の繊維に被われる。葉は長さ30-50㎝,幅5-10㎜,中脈はあるが目立たない。
花期は5-7月。高さ30-60㎝の花茎に2-3個の花を着ける。花は紫色で,径8㎝内外,外花被片の拡大部は広倒卵形で平開し,爪部は黄色地に紫色の細脈があるのが特徴である。内花被片は楕円状倒披針形,長さ約4㎝で直立する。花柱分枝の先は2裂し,裂片に歯牙がある。葯は暗紫色。果実は蒴果,長楕円形で長さ約4㎝。
和名の由来は外花被片の基部に綾になった目があることに因る。(上,中:2023.6.18 下:2013.7.12)
2023-07-02 06:00
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0