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ムラサキ

幻の植物
 現在では多くの地で野生絶滅となり,さらにセイヨウムラサキとの交雑も問題視されている。在来種の茎葉には毛が多く,茎は枝分かれが少なく直立している。一方の外来種の葉は毛は少なく短毛で,茎は枝分かれが多く,良く繁茂して傾く傾向にある。
 過去の資料を参考に冷涼な高原を訪れた。近年までムラサキの自生が確認されていたからである。幸運にもススキの草原で2個体発見した。多くの短毛を纏う葉は冷涼な気候に適応する。1980年代まで武甲山にも自生していたが石灰岩の採掘により消滅した。

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ムラサキ(ムラサキ科)Lithospermum murasaki 紫
 北海道~九州に分布,比較的冷涼な山地の草地に生える稀な多年草。
 茎は直立し,高さ40-70㎝。根は太く,シコニンという色素を含み,乾くと紫色となり,染料に用いられる。
 葉は無柄で長さ3-7㎝,幅7-20㎜,粗い毛があり,数個のやや平行する脈が凹んで目立つ。
 花期は6-7月。花の径約4㎜,喉部は黄色みを帯びた突起がある。果実は分果,灰白色で光沢がある。(2023.6.19)

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