マイヅルソウ

優雅な和名
　葉の様子を羽を広げたツル（鶴）の舞に例えたといわれる。オサバグサロードへの登山道脇に何箇所も群落を見かけたが，咲きそろった箇所は意外に少なかった。

マイヅルソウ（クサギカズラ科）Maianthemum dilatatum　舞鶴草
　北海道～九州，千島列島に分布，山地や亜高山帯の針葉樹林下に生える多年草。根茎は長く匍う。茎は高さ10-25㎝，無毛。
　葉は全体に無毛で卵心形，長さ3-7㎝，基部は深い心形，先は尖る。葉の縁に半円形の隆起がある。葉柄は長さ2-4㎝。
　花期は5-7月。茎頂に総状花序を着ける。花被片は4個，楕円形で長さ約2㎜，平開して先は反る。雄蕊は4個，花被より短いが，花被片が反り返るためによく目立つ。果実は液果，球形で径5-7㎜，赤色に熟す。(2023.6.18)