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ベンケイソウ

ムラサキベンケイソウ属(その3)
 チチブベンケイ,チチッパベンケイで大満足のこの日,さらに幸運が続いた。ゆとり時間があったので,9月に見頃を迎えるベンケイソウの自生地に立ち寄った。予想通りほとんどが花を終えていたが,少し奥まったところに花を着けた個体が見つかりビックリ。葉柄がないのでムラサキベンケイソウと思って小躍りしたが,よく見ると葉柄がある(写真中)。図鑑には「野生のものはしばしば誤ってムラサキベンケイソウと同定」という記載がある。
 それにしてもムラサキベンケイソウ属3種を一挙に見ることができ,あまりの幸運続きで少々恐ろしさを感じた。喜び勇んで調子に乗りすぎると足をすくわれる。帰宅するまで慎重を期した。
 ※ 写真は上から順に上,中,下 

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ベンケイソウ(ベンケイソウ科)Hylotelephium erythrostictum 弁慶草 別名 コベンケイソウ
 本州中北部・九州に分布,草原や明るい林床に生える多年草。根茎は肥厚する。花茎は長さ30-100㎝になり,直立し,葉とともに帯白淡黄緑色で,しばしば赤紫色の斑点を密生する。
 葉は互生または対生し,楕円状卵形~楕円形,長さ6-10㎝,幅2-4㎝,鈍頭。縁は全縁または低い鋸歯があり,基部は鋭形で短い柄がある。
 花期は9-10月。花序は散房状で,半球形。萼片は3角形,長さ1.5㎜。花弁は紅色,楕円状披針形,長さ5-6㎜で,鈍頭。裂開直前の葯は濃赤紫色。蜜腺は広線形,長さ約0.8㎜。雌蕊は長さ約5㎜。雄蕊は花弁とほぼ同長。子房の基部は漸尖形。花柱は約1㎜。染色体数はn=24,2n=48。
 野生のものはしばしば誤ってムラサキベンケイソウと同定されてしまった。和名は容易に挿し木できることや,炎天下に置いてもなお発根することなど,耐乾性が著しく強いことを弁慶に例えて与えられたという。(2022.10.13)


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