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ナンゴクミネカエデ [カエデの仲間]

カエデの花に注目
 山腹上部から尾根にかけて見られることがミネ(峰)の由来と聞いた。以前の図鑑では本州は近畿地方南部とされていたが,現在では東北地方まで分布するといわれている。ヒメコザクラを観察後,登山口から駐車場に戻る県道(標高約1200m)で撮影した。
 本種は独立種とする考えと
ミネカエデの亜種または変種とする考えがある。ミネカエデとの違いは「葉の裂片すべてが尾状鋭先頭である」といわれるが,同一のシュート(主軸)であっても生長とともに葉形が変わることから,同定は容易いことではない。
 花序及び花は
ミネカエデ似て,葉形はコミネカエデに近いと感じる。花序と花(花弁と萼片)を確認すれば,確かな同定が可能と思われる。開きはじめの花を手持ちで撮影した。薄曇りで静穏,強力な手振れ防止に助けられ,自己満足の写真となった。
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ナンゴクミネカエデ(ムクロジ科)Acer australe 南国峰楓
 本州(岩手県~紀伊半島)・四国・九州に分布,主に温帯の山地に生える落葉小高木。高さ1-5m。枝は無毛。
 ほぼ5角形の葉は対生し,葉の径は3-7㎝,掌状に5-7深裂し,裂片の先はすべて尾状に長く尖る。裂片はさらに羽状に切れ込み,縁に重鋸歯がある。基部は浅心形。裏面の脈上には赤褐色の縮毛が残る。葉柄は長さ1.5-5㎝。
 花は雌雄異株(雌雄同株も希にある)。花期は5-6月。黄緑色の小さな花を総状に8-11個着ける。花柄は長さ4-7㎜。花は5数性。花弁,萼片ともにともに狭長楕円形,長さ3-4㎜,花弁は萼片より細い。花弁や萼片は時に赤みを帯びる。(2022.5.30)


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