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ミネカエデ [カエデの仲間]

亜高山帯のカエデ
 本種に類似する種として,コミネカエデ,ナンゴクミネカエデ,オオバミネカエデ,が知られている。分類についても異論があり,同定は意外に面倒である。便宜上,標高や地域で分類しているような事例も見かける。ここではミネカエデと同定したが,あまり自信はない。
 秋田駒ヶ岳8合目以上ではミネカエデとナンゴクミネカエデが混生している,と聞いたことがある。登山道沿いに見られる10個体ほどを写し,帰宅後画像を拡大して調べた。両種の中間型と思えるような個体もあるが,ナンゴクミネカエデ(葉の掌状裂片の先が全て尾状に長く尖る)と断定できるものは写っていなかった。minekaede.jpgminekaede2.jpg
ミネカエデ(ムクロジ科)Acer tschonoskii 峰楓
 北海道・本州(静岡,岐阜,福井県以北)に分布,亜高山帯に生える落葉小高木。高さ8-10m,直径15㎝ほどになる。葉は対生で径5-9㎝,やや横に広く,掌状に5中裂(ときに7裂)する。裂片は羽状に浅く切れ込み,縁には重鋸歯がある。中央の裂片は菱形状卵形。裏面の基部には褐色の軟毛がかたまる。花期は6-7月。雌雄異株または同株。径8-10㎜の淡黄色の花を総状に5-10個つける。花序の長さは2-5㎝。
 学名の命名者はMaximowicz マキシモビッチで,種小名tschonoskii (チョウノスキー)は助手・須川長之助氏への献名である。 (2020.6.23)

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