SSブログ

カタヒバ [シダの仲間]

イヌカタヒバと比較する
 前回イヌカタヒバを取り上げた。自宅近くのカタヒバ
群生地で,背葉に注目して両種の違いを観察した。検索表には次のように示されている。
 背葉は辺縁が膜質とならず,先端は鋭尖頭・・・カタヒバ
 背葉は辺縁に顕著な膜があり,先端は芒状・・・イヌカタヒバ
 シダを熟知する方は容易に見分られるが,私のような素人は難しい。

katahiba.jpgkatahiba2.jpgkatahiba3.jpg
カタヒバ(イワヒバ科)Selaginella involvens 片檜葉
 本州(宮城県以南)・四国・九州・沖縄に分布,山中の岩上や樹幹に生育する常緑草本。地上茎は岩上の泥の中や樹幹のコケの間を匍匐し,径0.5-1㎜位,淡黄緑色で時に紅色を帯び,疎らに黄白色をの葉をつける。地下茎は先端に向けて次第に地上茎となり,その基部からは地下茎となる匍匐枝が出る。地上茎は3-4回羽状に分岐し,葉身状に広がって卵形または長卵形,鋭頭,長さ10-25㎝,幅5-10㎝,柄に相当する部分が葉身に相当する部分とほぼ同長,担根体は着けない。葉は主軸に疎らに着き,基部では圧着されてほぼ同形で卵形であるが,上部から小枝にかけては密に着き,二形となる。小枝は葉とともに幅1.2-2㎜。腹葉は開出して着き,やや不整の卵形から広卵形で,鋭頭,基部はやや浅い心形,上縁基部には微鋸歯があり,長さ約1.5㎜。背葉は小さく,長楕円形,鋭尖頭,上面で中肋がはっきり見え,微鋸歯縁。胞子嚢穂は小枝に1個頂生し,四角柱状,長さ0.5-3㎝,径約1.2㎜。胞子葉は4裂に並び,同形で3角状卵形,鋭尖頭で芒状に伸び,基部近くは微鋸歯縁。大胞子の表面は上面ほぼ平滑,下部にいぼ状突起がある。(2021.11.5)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。