フナバラソウ
風変わりな花と果実
富士山麓で始めて見てから5年ほど経過した。資料を探していると埼玉県にも自生していることが分かった。それも懐かしい場所に自生していた。なんと55年前,中学校3年の遠足で訪れた場所だ。当時はどこにでもあるような山だったが,現在では施設の維持管理のため,草刈りが定期的に行われている。それも,この貴重種に配慮した草刈りと容易に想像できる。昨年,和名の由来となる果実(袋果)を写して今年に備えた。個体数は少なく,この個体以外はまだ蕾の状態である。環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(UV),埼玉県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。
※写真は上から順にA~D
富士山麓で始めて見てから5年ほど経過した。資料を探していると埼玉県にも自生していることが分かった。それも懐かしい場所に自生していた。なんと55年前,中学校3年の遠足で訪れた場所だ。当時はどこにでもあるような山だったが,現在では施設の維持管理のため,草刈りが定期的に行われている。それも,この貴重種に配慮した草刈りと容易に想像できる。昨年,和名の由来となる果実(袋果)を写して今年に備えた。個体数は少なく,この個体以外はまだ蕾の状態である。環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(UV),埼玉県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。
※写真は上から順にA~D
フナバラソウ(キョウチクトウ科)Vincetoxicum atratum 舟腹草
北海道~九州に分布,山野の草地に生えるやや稀な多年草。全体に密に軟毛があり,茎は直立して高さ40-80㎝。葉は楕円形~卵形,長さ6-14㎝,幅3-8㎝,先は急に鋭く尖るかまたはやや円く,基部は円く,8-12㎜の葉柄があり,裏面には著しく脈が浮き出している。花序にはごく短い総花柄があってやや密に花を着け,小花柄は5-10㎜,萼とともに密に毛がある。花冠は濃褐紫色で内面は無毛,外面は短毛があり,径12-14㎜。副花冠は楕円形で蕊柱とほぼ同高。花期は6月。袋果は広披針形で長さ7-8㎝,密に毛がある。
和名は果実片の形に由来するという。クロンキスト及びエングラー分類体系ではガガイモ科に分類されている。(A~C:2021.5.24 D:2020.8.7)
北海道~九州に分布,山野の草地に生えるやや稀な多年草。全体に密に軟毛があり,茎は直立して高さ40-80㎝。葉は楕円形~卵形,長さ6-14㎝,幅3-8㎝,先は急に鋭く尖るかまたはやや円く,基部は円く,8-12㎜の葉柄があり,裏面には著しく脈が浮き出している。花序にはごく短い総花柄があってやや密に花を着け,小花柄は5-10㎜,萼とともに密に毛がある。花冠は濃褐紫色で内面は無毛,外面は短毛があり,径12-14㎜。副花冠は楕円形で蕊柱とほぼ同高。花期は6月。袋果は広披針形で長さ7-8㎝,密に毛がある。
和名は果実片の形に由来するという。クロンキスト及びエングラー分類体系ではガガイモ科に分類されている。(A~C:2021.5.24 D:2020.8.7)
2021-05-26 06:00
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