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ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリが食べる前に
 この個体は猛暑の続く9月初旬に見つけた。その後,刈られることもなく,順調に果期を迎えている。まだ熟さない緑色の果実も見られるが,約1㎝の花も平開から反り返る形に変わるなど,意外に趣がある。
 和名の由来はヒヨドリが好んで食べることに因るという。酒豪が酒を飲むような勢いで啄むヒヨドリを見たことはない。また,冬枯れの野に映える鮮やかな実は意外にも長く残っている。和名の由来はやや信じ難い。
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ヒヨドリジョウゴ(ナス科)Solanum lyratum 鵯上戸
 北海道~沖縄に分布,野原や丘陵,人家近くによく見られるつる性の多年草。根茎は長く,茎は蔓状となり,葉柄で他物に絡まり,密に腺毛が生える。葉は部位によって形が異なる。一般的には葉は卵形で先はやや尖り,基部は浅い心形で,長さ1.5-4㎝の柄がある。葉柄と葉身の両面に密に軟毛が生え,下部の葉は深く1-2裂して大小不同の3-5片に裂ける。葉は長さ3-10㎝,幅2-6㎝。花期は8-9月。葉の反対側または茎の途中から疎らに枝分かれした集散花序を出す。萼は皿形で5裂する。花冠は白色,皿形で深く5裂して径1㎝,のちに背面に反り返る。液果は球状で径8㎜,熟すと鮮紅色になる。 (上・中 2020.11.7 下 2020.9.11)

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