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ナメラダイモンジソウ

変異の幅が大きい
 花をつけた株の葉を観察すると,図鑑の検索にあるような「5-7中裂」の葉は少なかった。他の特徴を消去法で突き詰めてナメラダイモンジソウと同定した。
 母種ダイモンジソウについて,図鑑(日本の野生植物Ⅱ 1982,平凡社)には次のような記述がある。
 本種(ダイモンジソウ)は地理的だけでなく,垂直的にも海岸から高山にいたる広い範囲に分布している。他方,変異の幅もたいへん広く,特に葉の形,大きさ,切れ込みの程度の差などに基づいて,ミヤマダイモンジソウ,アカバナダイモンジソウ,ハマダイモンジソウなど多数の型が区別されている。
 また,広島大学デジタル自然博物館には
 これまで広島県から報告されたダイモンジソウ(var. incisolobata Nakai)及びカエデダイモンジソウ(var. partita Nakai)(堀川ほか 1959,土井 1983)は本変種である。
 と「解説」に示されている。 
nameradaimonjisou.jpgnameradaimonjisou2.jpgnameradaimonjisou3.jpgnameradaimonjisou4.jpg
ナメラダイモンジソウ(ユキノシタ科)Saxifraga fortunei var. suwoensis 滑大文字草
 本州(中部地方以西)・九州に分布,渓流畔の常に湿った岩上などに生える多年草。ダイモンジソウの変種,しばしばモミジダイモンジソウと呼ばれてきた。根茎は短く葉を束生する。葉身は腎円形,基部は心形,掌状に5-7個に中裂~深裂し,裂片はふつう倒卵形。花期は7-10月。花茎は高さ5-40㎝。花弁は平開し,上側3弁は長さ3-4㎜,下側2弁は長さ4-15㎜。
(2020.10.22) 

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