SSブログ

ウナギツカミ

アキノウナギツカミ?
 日本の野生植物(草本Ⅱ離弁花類 1982.3 平凡社)イヌタデ属Persicaria の検索では類似種について,次のように解説している(一部抜粋)。
 C. 花は頭状に集まる。
  D. 花柄に腺毛がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナガバノウナギツカミ
  D. 花柄は無毛。
   E. 秋に開花し,葉は卵状披針形~長披針形・・・・・・・・・・・アキノウナギツカミ
   E. 初夏に開花し,葉は長卵形~広披針形・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウナギツカミ
 現在では,アキノウナギツカミとウナギツカミは種内変異として考えられているようだ。
 「BG Plants 和名ー学名インデックス」(YList),http://ylist.info  に従って,ここでは広義の学名を用いた。
unagitsukami.jpgunagitsukami2.jpgunagitsukami3.jpg
ウナギツカミ(タデ科)Persicaria sagittata 鰻掴 別名 アキノウナギツカミ,アキノウナギヅル等
 北海道~九州に分布,水辺や溝に多いが,まれに湿った畑に生える1年草。茎は枝を分け,下部は地面に伏し,上部は斜上または直立して他物に絡み,高さ約1mになり,稜角には下向きの刺毛がある。葉は普通有柄,卵状披針形~長披針形,先は鋭形,基部は矢尻形,裏面の中脈上に下向きの刺毛が生え,長さ5-12㎝,幅1-3.5㎝,托葉鞘は筒状,先は斜めに切れ,長さ5-13㎜。花期は普通7-10月だが,畑地に生えるものでは5月から開花することもある。花は数個頭状に集まって枝頂につき,花序柄は有柄で無毛。萼は下部が白色で,上部は普通淡紅色となり,長さ3-5㎜,5深裂する。
 畑地に生えて丈が低く高さ30㎝未満,葉が短く先が鈍形で托葉鞘も短く,春から初夏にかけて開花するものを狭義のウナギツカミとして,水辺に生えて秋に開花するアキノウナギツカミから区別することもあるが,生態的な型に過ぎない。 (2020.10.6)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。