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コボタンヅル

虫の音に安堵する
 連日,猛暑とコロナのしつこいばかりの報道に息苦しさを感じる。夕食を済ませて家のまわりを歩くと,虫の音を耳にした。昆虫には秋の気配が感じられるのだろう。3日後には処暑を迎える。

 前出のボタンヅルの変種とされている。分類の決め手は2回3出複葉であるが,1個体全ての葉が同じようにはならない。撮影したこの個体にも1回3出複葉と2回3出複葉があり,一部には2回2出複葉もある。随分前になるが,“葉は根や茎と同格の単位と考えるよりも,茎の付属物として考える” と教えていただいたことがある。つる性のように茎を長く伸長するものには成熟と未成熟な部分があるので,全ての葉が2回3出複葉とはならないと思われる。本変種やボタンヅルの花が終わる頃,秩父地方ではセンニンソウの花が咲き出す。

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コボタンヅル(キンポウゲ科)Clematis apiifolia var. bitemata 小牡丹蔓
 関東地方・中部地方に分布,日当たりの良い山野に生えるつる性の半低木。茎は暗紫色を帯びることが多い。葉は対生し,長柄があり,2回3出複葉。小葉は長さ2-4㎝,細長く長楕円状披針形,先は尖り,粗い鋸歯がある。花期は8-9月。葉腋に円錐状に集散花序をつける。花は多数つき,直径1.5-2㎝,花弁状の萼片4個,十字状に開出する。(2020.8.14)

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