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ハイマツ

極めて生長の遅い樹木
 ミヤマダイコンソウ,ミヤマハンノキに続いて今回も地味な花,3種とも高山帯では欠くことのできない構成種である。ハイマツはゴヨウマツ(五葉松)の仲間に近く5葉性である。球果はホシガラスの重要な食料源で,夏の高山帯では球果をついばむ様子をしばしば観察できる。食べ残しによって種子が散布される。新枝が伸びはじめる時期で,まだ雌花はついていない。
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ハイマツ(マツ科)Pinus pumila 這松
 北海道・本州(中部地方以北)に分布,高山帯に生える常緑低木。主幹ははっきりせず,枝が長く伸びて地を匍い,所々で根を出しながら,風下の方に広がっていく。生長は極めて遅い。葉は5葉性,長さ5-8㎝で,太く丈夫。縁には疎らに微鋸歯があり,横断面は3角形。花期は6-7月。花は雌雄同株,雄花(写真)は新枝の下部に多数つき,紅色。雌花は新枝の先に1-3個つき,紫紅色。球果は翌年の夏から秋にかけて熟し,楕円形で長さ3-6㎝。 (2020.6.23)

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