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ミヤマハンノキ

地味な花にも見所あり
 ハンノキ属Alnus は“雄花序に柄があるもの(ハンノキ亜属)”“雄花序に柄がないもの(ヤシャブシ亜属)”に分けられる。雄花序(写真上)と雌花序(写真下)の様子が分かるように撮影した。ミヤマハンノキは“ハンノキ”でありながら,柄がないのでヤシャブシの仲間である。本種の根にはオクニが寄生することでも知られている。雪渓が近くにあり,ここは未だ早春を感じる環境である。
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ミヤマハンノキ(カバノキ科)Alnus alnobetula subsp. maximowiczii 深山榛の木
 北海道・本州(白山以北,伯耆大山)に分布,本州では亜高山帯~高山帯,北海道では低山から生える落葉低木~高木。雌雄同株。環境の厳しいところでは下部から分枝し,高さ1-1.5mのブッシュ状になる。葉は互生,広卵形で長さ5-10㎝,幅4-9㎝,先端は鋭く尖り,基部はまるく,葉柄の長さは1-3㎝。縁には細かな重鋸歯があり,側脈は8-12対展開したばかりの葉は粘る。花期は5-7月。葉の展開と同時に開花する。雄花序(写真上)は長さ4-5㎝,枝先から2-3個を垂下する。雌花序は短い柄があり,雄花序の下方に2-数個を直立する。 (2020.6.23)

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