SSブログ

シラネアオイ

天上の楽園
 所持する図鑑(日本の野生植物.1982.平凡社)では1科1属1種,日本特産のシラネアオイ科として分類されている。これ以前はキンポウゲ科,現在では再びキンポウゲ科に位置づけられている。独立した科の根拠は,雄蕊にボタン科に似た特徴があること,染色体数や果実などにキンポウゲ科にない特徴があること,などが指摘されている。
 タカネスミレの群生地・大焼砂からバス発着の8合目に戻るには幾つかのルートが選択できる。体力,時間,天候など,ともに余裕があったので火口原に最後まで雪渓が残るルート(写真D:通称 ムーミン谷)を歩いた。下山するには最後にきつい登り返しがあるが,ここで想像を絶する群生が待っていた。谷底から稜線に登る約20分間は圧巻のシラネアオイロード。満足!
※写真は上からA~D
shiraneaoi.jpgshiraneaoi2.jpgshiraneaoi3.jpgshiraneaoi4.jpg
シラネアオイ(キンポウゲ科)Glaucidium palmatum 白根葵
 北海道(温帯上部~亜寒帯)・本州(中部地方日本海側)に分布,多雪地の林縁や林内及び雪渓や雪田のそばなどに生える多年草。根茎は太く横にはい,先に普通1枚の根出葉,1本の花茎をつける。花茎は高さ15-30㎝,花後伸長して60㎝にも達する。根出葉は長い葉柄があり,大きくなれば幅30㎝近くにもなる。基部は心形,掌状に5-11裂し,裂片の先は鋭くとがり,不ぞろいな鋸歯がある。下部の2枚の茎葉は有柄で根出葉に似る。上部の茎葉はほとんど無柄で,小さく,欠刻しない場合が多い。花期は5-7月。花の径は5-10㎝。雌蕊は普通2個,時に1個や3個のものもある。 (2020.6.23)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。