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ムシトリスミレ

食虫植物の一種
 多雪の秋田駒ケ岳には本種の好む環境が数多くある。阿弥陀池の木道沿いでも容易に見ることができるが,この日は被写体として良いものがなかった。写真は前述の“シラネアオイロード”の上部で写したもので,捕虫した様子をとらえることができた。花弁は合着してスミレ科とは無縁である。
mushitorisumire.jpg
ムシトリスミレ(タヌキモ科)Pinguicula macroceras 虫取菫 
 北海道・本州(中部以北)・四国(亜高山帯~高山帯)に分布,湿り気のある岩や地面,または湿原に生える多年草。数枚の淡緑色の葉をロゼット状につけ,夏にその中心から1-3本の花茎を出す。葉は長楕円形で舌状,全縁でやや厚く,長さ3-5㎝,幅1-2㎝で先は鈍頭。葉の縁はややめくれ上がり,表面に密生している腺毛から粘液を分泌して捕虫する。花茎は高さ5-15㎝で分枝せず,茎葉は見られず,上方にはまばらに腺毛がある。花期は6-8月,青紫色の花冠は長さ15-25㎜,萼は5深裂し長さ2-4㎜,花冠には細長い真っ直ぐな距がある。 (2020.6.23)

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