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ミヤマシラスゲ

地味な花に惹かれる
 散歩途中,近くの耕作放棄田に立ち寄った。スゲ属Carex の知識はないに等しく,いつもならば素通りしてしまう。この日は美しく群生する様に惹かれ,雄小穂と雌小穂をじっくり観察した。この仲間はタヌキラン以来,2種目の掲載となる。
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ミヤマシラスゲ(カヤツリグサ科)Carex olivacea subsp. confertiflora 深山白菅
 北海道~九州に分布,山中や麓の湿地に生える多年草。茎は太く,細長い根茎をもつ。草丈は50-80㎝。ミヤマシラスゲ節の頂小穂は雄性。側小穂は雌性で円柱形,生時は淡い緑色で,乾くと暗い色になる。花期は5-7月。果胞は熟して著しく膨らみ,短い嘴がある。同じ節で類似のカサスゲは葉が緑色,果胞は熟しても膨らむことはない。また,シラスゲがやや乾いた林床に生えるのに対して,本種は湿潤な所に生える。また,シラスゲの小穂は垂れ下がるが,本種は直立または斜上する。(2020.5.9)
【参考資料】
谷城勝弘 著 カヤツリグサ科入門図鑑 2012.全国農村教育協会

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