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オオカワヂシャ

本種も繁殖力旺盛
 オランダガラシと同じ小川で撮影した。この小川の中流域はオオカヂシャとオランダガラシで優占されている。本種は特定外来種生物・植物に指定(最終更新:平成30年4月1日)され,「生態系被害防止外来種リスト」(平成27年3月作成)では「緊急対策外来種」に指定されている。理由は在来種との交雑で遺伝的な攪乱をおこす恐れがあるからだ。近縁の在来種カワヂシャと比較すると,より大型であること,葉の鋸歯が不明瞭でほぼ全縁に見えること,青紫色の花に濃い青紫色の条が入ること,花柱がより長いこと,などに違いが見られるという。萵苣(ちしゃ)とはキク科の野菜のことでレタス,サラダ菜などをいう。

 径1㎝に満たない多くの花,高い結実率,多数の種子だけでなく,横走する根茎から直立する茎などクローン成長で分布を拡大している。種子や植物体の断片が流水によって移動することでも分布拡大の可能性があるという。小川のほとりでは多数の実生が10㎝ほどに伸長し,すでに花をつけている。
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オオカワヂシャ(オオバコ科)Veronica anagallis-aquatica 大川萵苣
 ヨーロッパ~アジア原産の帰化植物で,本州(岩手,秋田,山形,石川を除く)・四国(徳島,愛媛)・九州(大分,佐賀)に分布,湿地や水辺などに普通に生える多年草。全体が無毛。地中を横走する根茎から茎を直立し,高さ1mほどに達するものある。葉は無柄で対生,長楕円形~披針形,先端は短く尖り,長さ3-7㎝,幅1-2㎝。鋸歯が非常に細かく,全縁に見える。茎上部の葉では基部が心形となって茎を抱く。花期は4-9月,葉腋から穂状の花序を出し,4深裂の花を多数つける。花の径は約5㎜。果実は蒴果,球形で多数の種子が入り,先端が凹み,長さ約3㎜の花柱が残る。(2020.5.9)

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