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オランダガラシ

要注意外来生物から生態系被害防止外来種へ
 前回のコンロンソウ同様,武甲山麓に源を発し流路延長約3㎞で荒川に合流する小川で撮影した。
 オランダガラシは清流に生育するといわれていたが,今では汚水でも生育することが定説となっている。クレソンという名のほうが一般的である。
 要注意外来生物リストに指定されていたが,新たなリストの作成に伴い平成27年3月に廃止された。環境省HPによれば,廃止は発展的な解消であり,新たに作成された「生態系被害防止外来種リスト」にも「重点対策外来種」として指定,防除方法も確立されておらず,影響や被害が甚大な種として示されている。
 ゴールデンウイーク期間中,オランダガラシなどの外来種防除のために刈りこみが行われた。写真は刈り残しを写したものである。繁殖力は非常に強く,切ったものを水に入れておくだけで茎から根を出す。ボランティア数人の草刈りで除去するには,至難の業と思われる。しっかり根を張っているため,抜き取りは容易ではない。
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オランダガラシ(アブラナ科)Nasturtium officinale 和蘭芥子 別名 クレソン
 ユーラシア原産で日本各地に野生化している多年草。水辺または水中に群生する。茎ははうか水面に浮かび,下部の節からひげ根を出す。高さは20-50㎝になる。葉は1-5対の小葉からなる羽状複葉,短い柄があり,毛はない。小葉は広卵形~披針形,ほぼ全縁,深緑色で,長さ1-3㎝,幅1-2.5㎝。花期は5-8月。総状花序は花後に伸びる。花弁の長さは4-6㎜。角果は円柱状,果皮は熟しても巻かない。
 若い茎や葉には辛みがあって蔬菜(そさい)として食用となり,種子は薬用となる。(2020.5.9)

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