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タチツボスミレ [スミレの仲間]

2020スミレ
 暖冬のため,ソメイヨシノだけでなくスミレの開花も記録的な早さであった。スミレ探索は自ずと身近な場所に限られてしまったが,きらめくようなスミレに出会うことができた。この春に見られたスミレを数回にわたって取り上げたい。
 スミレ V. mandshurica と並んで日本を代表とするスミレ。いままで何度も写してきたが,満足するような写真にならない。見事な群落を写しても,イマイチのものばかり。この3枚も「取り上げた根拠」に乏しい。
 タチツボスミレは水平及び垂直ともに広く分布し,様々な品種が知られている。写真上・中は一般的なタイプ,写真下は葉脈に沿って紅紫色の斑が入る品種で,アカフタチツボスミレ V. grypoceras f. variegata 赤斑立坪菫と思われる。
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タチツボスミレ(スミレ科)Viola grypoceras var. grypoceras 立坪菫
 日本全土に分布,海岸近くの道端から亜高山帯まで分布,スミレ V. mandshurica と並んで日本を代表とするスミレ。環境への適応の幅は広く,日当たりの良い草地や落葉樹林下,林縁ほもちろん,植林された杉林のような所でも,少し光が入れば花を咲かせる。タチツボスミレの仲間の特徴は托葉で,櫛の歯状の深い切れ込みがある。花期の草丈は5-15㎝。咲きはじめは地上茎が目立たないが,しだいに茎を斜上させる。花期は2-5月,花は径1.5-2㎝。花は淡紫色,距は普通紫色を帯びる。個体数が多く,適応の幅も広いだけに,変異が多く,様々なタイプが知られている。(写真上・下2020.4.4 写真中2020.4.8)

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